最初はささいなことなのに、次第にとんでもないことになっていく
そんなことが、世の中には往々にしてあるようです。
最初はささいなこと、というテーマで、
次第に事が大きくなるお話を集めました。
「せんそう」 エリック・バトゥー作 / 石津 ちひろ・訳 ほるぷ出版
「せんそう」というタイトルどおり、戦争がはじまります。
仲の良かった青の国と赤の国、ほんとに些細なことで、戦争が始まります。
戦争をしろと、命じるのは王様です。でも、死んだり怪我したりするのは、国民です。
この青と赤の国の戦争も、戦いの後に、死んだ者を見て、家族は「かたをふるわせてなきました」
とあります。実際の戦争でも同じです。些細な事で、戦争など起こらないで欲しいです。
という、メッセージのお話です。
バトゥーの色使いが、しゃれています。赤と青の国ということで、人物はこの2色の服を
着ていますが、そこに白を配し、この白が生きています。モダンな感じです。
最後は、王さま同士チェスで勝負をしています。
子どもたちは、赤も青も交じって楽しく遊んでいます。そして、このせんそうも昔の事で、
今ではと、赤い家、青い家が雑じりあって建ってます。