「初笑い」 『オオカミのごちそう』 『まて まてー!』 『おふろじゃ おふろじゃ』 『きょうは こどもを たべてやる!』 |
オオカミのシリーズもので、本当は3冊あります。
中で、この本が一番笑えます。
ことわざに「二兎追う者は一兎をも得ず」といいますが、
それは、時によるのです。
このオオカミは、ひたすら、ご馳走、すなわち、こぶたを
追います。
そして、とうとうこぶたを捕まえました。
さあ、オオカミはどうしたでしょう。
とても楽しいお話です。繰り返しのお話で、パターンがすぐに分かるのですが、 それでも、何度も楽しめます。 表紙から分かるとおり、釣りのお話です。水の中でこんなことが起きているなんて。 大好きな作品です。
江国香織訳ということで、これは!?と思った方、あたりです。 絵本をめくった時から、不思議な世界に引き込まれます。 お話は簡単です。お風呂から出なくなった王様を、家臣やお后様が、お風呂から出そうと 挑戦するのです。でも、誰も成功しません。それどころか王様に呼ばれて、一緒にお風呂に 入る羽目になるのです。じゃ、最後は?ここが面白いところ、なあんだ、って解決方法で、 一件落着します。 この絵本は、絵がまたすごいです。中世のお城風の中表紙から始まって、お風呂から出ない 王さまは、ポセイドンと見紛うばかりです。しっかりと描きこまれた絵からは、お話の内容が あまり簡単に思えてくるほどです。でも、文章も気が利いて、絵とよく合っているのです。 ちょっと、あくが強いといえば強い感じの絵です。でも、その絵が2ページの見開きいっぱいに 裁ちきりで広がると、吸い込まれていくように、魅入られます。
ワニの親子のお話です。このワニ親子、目が結構怖くて、歯がぎざぎざで、 こわーいワニ親子に見えますが、お食事は完熟の甘いバナナです。 こわ-い顔のワニ親子がバナナを食べるシーンは、おもしろいですが、もっとおもしろいのは、 ワニの子どものアチーユが、「きょうは こどもを たべてやる」と宣言してからです。 お母さんワニは「バナナの きに こどもは なりませんよ」なんて言いながら、 バナナを差し出します。 さらに、お父さんワニは、街に行ってソーセージを買ってきます。 背中にソーセージを背負った姿は、とてもユーモラスです。 それでもアチーユは人間のこどもを食べると言い張ります。 すると、両親はチョコレートケーキを作り出します。どこまでも甘い物好きですね。 チョコレートケーキには、ちょっと気を惹かれますが、子どもを食べる気分は変わりません。 何も食べないアチーユは頭がくらくらするので、川で水浴びをしようと思います。 なんと、そこに子どもがひとり、「チャーンス」とばかりに、飛び掛ろうとします。 ところが、この子ども、見るからにワニより怖そうな女の子です。 アチーユは、適当に遊ばれて、川に投げ入れられました。 そして、「こんどこそは こどもをたべるためにね」とバナナを山のように食べます。 とてもしゃれた感じの絵とともに、楽しいお話が綴られています。 ワニの親の表情もいいです。簡単なお話ですので、じっくり絵を楽しんでください。