5月の半ばに、山形の上山温泉と山寺に出かけてきました。 最近、この他に散歩には行っていないので、特別編として編集しました。
旧尾形家 国の重要文化財
上山市で、まず始めに行った所です。 全景写真が撮れなかったので、パンフレットの写真です。 |
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尾形家は、代々庄屋をしていた家柄で、 現在の当主は七十二代目です。 家は、17世紀に建てられたものらしく、 中門造り曲り屋の大型民家茅葺屋根です。 建築史上重要な資料のため、昭和44年12月18日に 重要文化財の指定を受けました。 |
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栗の木の一本通しの梁です。
天井はなく、そのまま茅葺の屋根です。 |
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柱もとても太いです。 | |
ご飯を作るかまどです。 | 子どものころ、近所の農家の軒下にもありました。 使っているのは、見たことがないけれど。 |
囲炉裏です。
周りの床は、土間の上に籾殻、わら、むしろを敷いています。 奇妙にやわらかい感触です。 |
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蔀戸です。
雪国なので、内側に開くようになっています。 |
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隣の部屋との段差です。
「よいしょっと」という感じに、乗り越えました。 |
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庄屋を勤めていたので、お役人が来る時の部屋があります。
お役人用の部屋は、畳があります。 ここは、三つの部屋があり、三段階に段差があります。 |
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役人用の一番奥の部屋の床の間です。 | |
上山市指定文化財 いちいの木
役人用の部屋のすぐ脇にあります。とても大きな木でした。 |
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欄間です。 奥の部屋には、それぞれに見合った欄間がついています。 |
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役人用の廊下の蝋燭。
時代劇では、見たことありますが、本物は初めてです。 |
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次に沢庵禅師が配流になっていた庵です。
春雨庵といいます。 ここは、個人で管理されているとのこと。びっくりです。 沢庵禅師は、1629年(寛永六年)に紫衣事件などに、 抗議して、この上山に流されたそうです。 |
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沢庵禅師直筆の春雨庵扁額 | |
春雨庵
この庵の向かって左にお茶室があります。 |
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こんな感じの中門があって、その周りにお茶室があります。 | |
お茶室入り口
お茶室は二つあって、手前のお茶室です。 |
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奥のお茶室です。 | |
お茶室の梁です。 | |
長鉋(ちょうな)で削った縁です。
梁などもみな長鉋で削ったそうです。 | |
ガイドしてくれた運転手も分からなかった花。
名前ご存知の方は、お教え下さい。 さっそく、お友達に教えて頂きました。 「ツクバネウツギ」(衝羽根空木)らしいです。 | |
この春雨庵は、庵跡が史跡になっていたのを、
昭和30年に品川春雨庵 (沢庵禅師が、赦されてから住んだ江戸の寺内にあったもの) が、改築の際、長押、天井板などを譲り受けて、復元した物です。 お茶室は、茶人でもあった沢庵禅師を偲んで、 造られたものです。 |